内燃機関で使用されるスパークプラグは、圧縮行程にある燃焼室内で20,000～35,000Vの高電圧を印加し放電着火を行います。スパークプラグで自用されるセラミック絶縁材料には、高温下での耐電圧や耐衝撃性、スパーク時のノイズ防止としての抵抗体など様々な特性が求められます。
【計量～配合～粉砕～顆粒～焼成～成型】

ジルコニアの酸化物であるジルコニアZrO₂に酸化物（MgO,Y₂O₃など）を混入させた安定化ジルコニアは、機械的特性や高温性や耐酸性に優れます。また固体状態で酸素イオンを透過する特性から酸素センサーや圧電材料、自動車触媒材料として幅広く使用されています。

【計量～焼成～分級】
金属コンタミネーション（汚染）を嫌うジルコニア材の製造工程では、接粉部に金属を用いない事が理想です。当社では、従来の金属製部品をセラミックや樹脂系など非金属材料に置き換えた装置を開発提供しています。

高強度・高靱性を有するジルコニアは、人工歯素材として使用されています。ジルコニア材はCAD/CAMを用いた製法に対応し、完成品は自然に近似した半透明性と形状を再現します。また微量の顔料を添加してより自然な歯色を表現することも可能です。

【計量～混合】
生体向け材料につき、金属コンタミネーション（汚染）を嫌うジルコニア材の混合工程では、微妙な発色性を決定する顔料の添加重量と、均一分散を行う混合が要求されます。