PRODUCTS製品案内

キューブローターミルCUBE ROTOR MILL

撹拌シャフトにセラミック立方体を装着した強制メディア撹拌粉砕機

  • 立方体ローターと8角形ケーシング構造により、強い磨砕効果を発生し微粉砕。
  • 強い磨砕効果により、メディア表面への粘着層生成を解消。
  • セラミックローターにより金属コンタミネーションを嫌う材料粉砕に対応。

標準対応

  • 連続処理
  • バッチ連続
  • スラリー循環
    自動切替
  • 湿式対応製品

製品概要

Cube rotor millは、撹拌シャフトにセラミック立方体を装着した「強制メディア撹拌粉砕機」です。竪型の円筒粉砕槽の内壁には、8角形断面のセラミック製ライナーが設置されています。撹拌シャフトの立方体ローターは、個別に45°偏心して装着が可能です。粉砕メディア(セラミック球)が充填した粉砕槽内で撹拌ローターが回転すると、8角形断面のコーナー部で容積変化によってメディアは回転運動の規制を受け、強い圧縮磨砕効果を発生します。また、コーナー部のメディアは、回転運動の規制を受けない上方へ対流を発生させします。これらのメディア挙動によって微粉砕が促進されます。循環式や1パスでのスラリー粉砕運転に対応します。

●メディアへ強制的な外力が加わることで、ボールミルよりも効率の良い湿式粉砕が可能です。

1. 粉砕挙動

2. 粉砕原理

1. 粉砕挙動
モデル機によるメディア挙動です。コーナーで回転運動の規制を受けたメディアは、圧力を受けながら上方へ対流します。(赤色マーカー参照)

2. 粉砕原理
ローター回転推進力P2は、回転円周方向への圧縮力P1と回転接線方向の圧力Rfの合成となります。P1=Rf/tanθとなり、P1/P2比はローター回転角45°毎に変化します。

3. 粉砕ローター

4. 粉砕槽内部

3. 粉砕ローター
左写真はローターストレート配置、右写真は千鳥配置となります。対称材料や粉砕粒径に応じて、ローター配置変更が可能です。

4. 粉砕槽内部
粉砕槽を2分割開口した状態です。メンテナンスや洗浄をした構造となります。スラリー材料は底部から供給し、上部から排出します。

【粉砕事例】
循環運転によるアルミナスラリーの粉砕粒度変移です。

機 種:キューブローターミル CRM-95 PRT
材 料:Al2O3 50%スラリー D50=10.56 (μm)
メディア:ZrO2 Φ3 (mm) 5.6 (L)
条 件:ローター 300min-1 スラリー供給5 (L/min)
運 転:循環モード 20 (pass) = 60(min)

粉砕品:D50≒1.3 (μm)
分 析:粒度分布 / HORIBA LA-910

オプション対応

乾式 / 湿式 / 熱 / ガス / 材質

粉砕対象に応じて、摩耗・付着/腐食・異物対策を目的とした材料でローターやのライナーの製作に対応します。
材料特性をご提示頂き、セラミック(Al2O3・ZrO2)や金属(SUS304)などを選定します。
粉砕中のスラリー溶媒の冷却(加熱)を目的として、冷熱媒ジャケット槽の製作に対応します。
材料温度をご提示頂き、ジャケット槽を設計します。伝熱効率から、短時間での熱処理は対応出来ません。
スラリー排出後の槽内洗浄として、粉砕槽底部からの通水や旋回ノズルシャワーリングなどの自動洗浄に対応します。
予め洗浄用の溶媒量を除外してスラリーを製造し、スラリーの排出後に槽洗浄を行い排水を下流貯槽に送出します。

※上記オプション対応が可能です。各仕様は、別途詳細打ち合わせに基づき決定いたします。弊社営業までお問い合わせください。

シリーズ

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型式

粉砕容積 (L/b)

電動機

(kw)

セラミック材質

側面ライナー / ローター

外形寸法 (mm)

スラリー

メディア

機長L

機幅W

全高H

CRM-95

1.4 5.6 5.5

Al 2O3 / Al2O3

ZrO2 / Al2O3

ZrO2 / ZrO2

1,600 1,600 2,300

CRM-110

1.9 7.5 7.5 1,850 1,750 3,100

CRM-150

2.8 11 11 2,250 1,750 4,050

※粉砕粒径は、材料や粉砕条件(回転数・時間・処理量)によって異なります。

※上記型式以外にも各種ラインアップを揃えています。

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