PRODUCTS製品案内

ツイストスワールディスクミルTWIST SWIRL DISC MILL

ディスク回転を水平/歳差運動に切替え、粗砕と微粉砕に対応。

  • 粉砕ディスクの歳差運動選択により、1台で連続的に粗粉砕・微粉砕対応。
  • 磨砕により、角のとれた粒子形状を確保。
  • 金属コンタミレスのセラミック粉砕ディスク採用。

標準対応

  • 連続処理
  • 乾式対応製品
  • 雰囲気
  • インバータ
    可変速

製品概要

粉砕ディスクを歳差・水平運動に切り替え、1台で粗粉砕・微粉砕に対応した磨砕式粉砕機です。ディスクミルは、2枚の粉砕円板間に材料を供給し、圧壊と磨砕効果で粉砕を促進させます。粉砕円板表面には様々なパターンの溝加工が施され、回転に伴って材料へ剪断力を発生させます。従来のディスクミルは、レンズ状ディスクを偏心回転させディスクの揺動により圧壊するため、粉砕領域は粗~中砕までに留まっています。また、ディスクを水平回転させる方式では、微粉砕に対応するものの、被粉砕物の投入サイズに制約がありました。ツイストスワールディスクミルは、歳差ドライブシャフトを2台の駆動モーターで選択動作させて水平回転と歳差運動の切り替え、従来機の欠点を解消しました。

粉砕ディスクは上部固定ディスクと下部回転ディスクの2枚で構成され、両ディスクの接触面には、6°のテーパー加工がされています。上部固定ディスクの中心穴より原料を供給し、回転するディスク間を通過した粉砕品はディスクの円周部で吸引回収されます。下部の回転ディスクは歳差ドライブシャフトと連結され、駆動モーターと歳差機構駆動モーターにより回転運動を行います。駆動モーター単独運転時は水平回転を行い、両モーターを併用時は歳差運動を行います。原料が塊状で粗砕を行う場合は歳差運動に設定し、固定ディスクとのクリアランスを歳差運動によって変化させてディスク間の原料塊を圧壊・粗砕します。微粉砕時は、歳差機構駆動モーターを停止し回転ディスクを水平回転させることで、ディスク間の磨砕効率を向上させます。

1. 粉砕室

2. ディスク回転(左:水平回転 右:歳差運動)

1. 粉砕室
上部粉砕ディスクの中心穴から原料を供給し、ディスク間を通過した粉砕品は円周部から吸引回収されます。

2.ディスク回転
粉砕ディスクは歳差ドライブシャフトと連結され、駆動モーターと歳差機構駆動モーターにより回転運動を行います。駆動モーター単独運転時は水平回転を行い、両モーターを併用時は歳差運動を行います。

3. 粉砕ディスク(上:WC熔射 下:Al2O3 96%)

4. 粉砕原理

3. 粉砕ディスク
各種材質やディスク・溝形状での製作に対応します。

4. 粉砕原理
下部回転板の粉砕溝をbb、上部固定板の粉砕溝をcc、両溝交点aにおいて、回転粉砕溝bbの接線に対する垂線 kが粒子への圧力と大きさとなります。圧力 kは、粉砕溝ccに対して法線ai(押出力)と接線ah(剪断力)に分解することができます。各分力は ai=ksinθ ah=kcosθとなり、挾角θは回転と共に変化します。挾角θが小さいと、押出力aiが小さく剪断力ahは大きくなります。

【粉砕事例】
ディスク水平回転の条件における、CaCO3での粉砕事例を以下に示します。

<機種>
●TDM-300
●固定ディスク Φ300×Φ90×49t SUS+WC熔射 サイクロイド粉砕溝 / 9本
●回転ディスク Φ300×Φ90×58t SUS+WC熔射 ストレート粉砕溝 / 16本

<共通条件>
●クリアランス 0.4 (mm)
●固定板 コンプレッション 10.3 (kgf/mm) × 15 (mm) ×3 (本) = 463.5 ( kg/f )
●回転数 700 (min-1) at 120 (Hz) ≒ 11 (m/sec) 水平回転
●供給量 1 (kg/min) 設定 *振動フィーダー定量供給

<テスト1>
●投入材:CaCO3 5~10 (mm) / 1 (min) 連続投入
●粉砕品:980 (g/min) ≒ 59 (kg/h) D50 ≒ 15 (μm)

<テスト2>
●投入材:CaCO3 D50 ≒ 250 (μm) / 1 (min) 連続投入
●粉砕品:1,146 (g/min) ≒ 68.8 (kg/h) D50 ≒ 17 (μm)

CaCO3原料を小塊と粉末状で供給し、粉砕状況を比較しました。
結果として、どちらの形状で投入しても到達粒径は D50≒16 (μm) 近傍となりました。
テスト2粉末投入の方が、粉砕ディスク間の停滞時間が短く処理能力が向上しました。

オプション対応

乾式 / 湿式 / 熱 / ガス / 材質

粉砕用途に応じて、ディスク形状や溝の数・形状の加工を行います。
フラットやテーパーディスク、ストレートやサイクロイド溝の製作に対応致します。
粉砕用途に応じて、ディスク材質や溝形状の選定が可能です。
各種の金属や(SUS304,WC熔射など)セラミック(Al2O3,ZrO2)での製作に対応致します。
粉砕槽を気密構造としてガス雰囲気置換が可能です。置換ガスは微陽圧として、パージします。
前後ラインは、同雰囲気として連結します。

※上記オプション対応が可能です。各仕様は、別途詳細打ち合わせに基づき決定いたします。弊社営業までお問い合わせください。

シリーズ

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型式

電動機

(kw)

加圧機構

(N/mm)

外形寸法

(mm)

駆動

歳差

機長L

機幅W

全高L

TDM-300

3.7 0.4 48×3 1,200 700 1,700

 ●固定ディスク:Φ306×Φ100×43H 回転ディスク:Φ300×43H 傾斜角 6°フラット粉砕面 材質:Al2O3 98% *金属ディスクは上記参照。

 ●回転数:350min-1 at 60Hz

 ●ルーツブロワー:max 1.8 (m3/min)  圧力 20 (kPa)  動力 1.5 (kw) AC220 (V) 2P

 ●粗粉回収:ツインサイクロン方式 ロータリーバルブ 0.09(kw) AC 100 (V)

 ●製品回収:バッグフィルター 面積 0.3 (m2) PEFE導電性不織布カードリッジ×2

 ●回収缶: 製品 / 5L 粗粉 / 5L SUS304 400#研磨

※本シリーズは、目的に応じた都度設計となります。ご要望に応じ、様々な仕様に対応いたします。

※上記型式以外にも各種ラインアップを揃えています。

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